主に呪霊との日常的な戦闘の際に使用する事を前提として、呪術師が能動的に呪力を封入した、刀剣などの武器類に関する解説。呪具にも能力や威力、希少性などに応じて等級が設定されている場合がある。
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天逆鉾(あまのさかほこ)
数ある呪具の中でも利便性、希少性共に最高位に位置する逸品であり、それだけに悪意ある呪詛師の手に収まれば大変な脅威となり得る。
外見上は支刀(突起)を一つだけ備えた全長約40~45cm程の短剣で、「発動中の術式を強制的に解除させる」という効果を持ち、敵の身体のみならず、纏っている術式までも全て含めて刺し貫く事ができる”無敵の武器”である。
かつて、伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)の父親である禪院 甚爾(ぜんいん とうじ)が、高専生時代の五条 悟(ごじょう さとる)に対してこれを用い、瀕死の状態にまで追い詰めた事があるが、現在の所在は判明していない。
屠坐魔(とざま)
全長約40~45cm程で、”鰻裂き包丁”に似た形状の短刀。虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)が釘崎 野薔薇(くぎさき のばら)と共に臨んだ最初の任務の際に、先天的に術式を持ち得ない虎杖に対して五条が手渡した呪具。その後、伏黒と共に挑んだ特級呪霊との戦いに於いて破壊された。
元々は禪院 真希(ぜんいん まき)の所有物であったが、何らかの理由で五条に貸していた最中に、虎杖に又貸しされた形であった事が後に発覚した。
游雲(ゆううん)
特級呪具であり、いわゆる三節棍の形状をした武器。
呪術高専東京校と京都校の交流戦に乱入した特級呪霊”花御”(はなみ)に対して、禪院 真希、伏黒 恵、東堂 葵の三名が次々に使用し、いずれもダメージを与えることに成功した。
なお、この游雲は夏油 傑(げとう すぐる)が呪術高専を襲撃した際に、乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)に対して使用していた物に酷似しているが、夏油の死後に高専側が押収したのか、それとも別物であるかは明かされていない。