五条 悟(ごじょう さとる)

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呪術師東京校特級

呪術廻戦 特級 五条悟(ごじょう さとる)

東京都立呪術高等専門学校の教員であり、日本に数名しか存在しない「特級」の呪術師。学生を育成する合間に、自らも日本各地に飛んで呪霊の討伐や呪物回収の任に当たる。年齢は28歳。

五条自身、呪術高専の卒業生であり、現在は同校で解剖医を勤める家入 硝子いえいり しょうこ)や、呪術界の反逆者として指名手配された夏油 傑げとう すぐる)も、かつてのクラスメイトである。

後年、呪術高専を襲撃した夏油に自らの手で止めを刺したが、その遺体の処理が不完全であったために何者かの手によって持ち去られる。それから約一年後、夏油の身体を乗っ取った”偽夏油”の謀略によって、特級呪物”獄門疆”(ごくもんきょう)に生きたまま封印されるという危機に陥る。

個人情報

等級特級
年齢28歳
誕生日12月7日
身長190cm超
趣味特に無し
好物甘い物

目次

術式・技

無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)

日本の呪術師で、この無下限呪術を実戦レベルで行使できる術師は五条唯一人であり、その扱いは勿論の事、理論や定義を説明する事さえ難しい術式である。

端的に述べるなら「収束する無限級数に呪力を付与し、現実に持ってくる」という事であるが、無限級数という概念自体が証明の難しい数学理論である為、その詳細については後述の【参照元】をご覧いただきたい。

ただし、この術式の目に見える効果としては、自分と敵の間に障壁を作ったり、あるいは空中を歩く、自分や他者を瞬間移動させる…等、「空間」に作用するものである為、簡単に言い換えるならば無下限呪術とは「空間干渉術」であると言える。

無限(不可侵)


五条の無下限呪術を代表する術が、この「無限」である。五条は自分の身体から半径約1メートルほどの範囲に、不可視にして不可侵なる「障壁」を作り出す事ができる。ただし、障壁とはいっても物理的な固体が敵の攻撃を弾き落とすわけではなく、実際には「無限に動きを遅くさせる」という性質を持つ。

例えば、五条に向けて時速120kmの速さで野球のボールを投げたとする。すると、そのボールが五条の手前、約1メートルほどの距離に達した瞬間に、突如として速度が半分(½)の60km/hにまで落ちる。

そして、次の瞬間には更に半分(¼)の30km/hに、
その次の瞬間には、更に半分(⅛)の15km/hに、

次は7.5km/h…
次は3.75km/h…
1.875km/h…
0.9375km/h…
0.46875…
0.234375…

と、いった具合に一定の規則性を保ったまま無限に遅くなっていくが、そこまで遅くなると肉眼では止まっているようにしか視えない為、あたかも透明な壁に攻撃を阻まれたように錯覚してしまうというわけである。

なお、五条自身は当初、この術を一貫して「無限」と呼称していたが、新宿に於ける宿儺との最終決戦の際には「不可侵」と呼び直している。

術式順転・蒼(あお)


上述の「無限」は、簡単に言い直せば「敵と自分の間に、呪力によって顕在化させた無限級数の壁を出現させてバリアにする技」であるが、この術式順転・蒼は、呪力によって仮想の質量を与えた無限級数を掌に乗るほどの極小の球状に構成し、いわゆる「シュワルツシルト半径」を発生させる技である。

…と、これでは全く意味が解らないという方が多いと思うが、では「極小のブラックホールを作って敵にぶつける技」であると言い直せば、理解が容易かと思われる。
【参照】
シュワルツシルト半径』 - Wikipedia -

術式反転・赫(あか)


通常、呪術師が行使する術式に流し込まれる呪力とは、噛み砕いて言うなら「マイナスの力」であるが、この術式反転・赫は「反転術式」という高度な技術で位相を逆転させた呪力、即ち「プラスの力」を流し込む事により、これまで自分側に向かって「収束」していた呪力の流れを、今度は自分の反対側に向かって「発散」させるものである。

これが通常の「呪力の単純放出による攻撃」(例:少年院で特級呪霊が虎杖に放った攻撃)と決定的に違うのは、本来は「無下限」である術式を反転させて(理論上は)「無上限」にする事により、力が「より速く、より遠くへ、より真っ直ぐに」伸びようとする性質を与えられて放出される点にある。

虚式・茈(きょしき むらさき)


およそ呪術界に於いて現存する術式の中でも、五条だけが行使可能な最大の破壊力を誇る技。端的に言えば「”蒼”で構築した極小のブラックホールを”赫”の発散力を利用して高速で打ち出す技」という事になる。しかし、それはあくまでも”外見上の状態”であり、術式理論上は大いなる矛盾を孕む。

なぜならば「マイナスの力」と「プラスの力」を単純に足し合わせたならば、数学上は「ゼロ」に、素粒子物理学上は「対消滅」を起こす筈だからである。
【参照】
対消滅とは』 - ニコニコ大百科 -

つまり、何も起こらないか、あるいは五条自身が即座に吹き飛ぶかのどちらかになる筈だが、実際にはそうなっていないところを見ると、以下の二つの可能性が考えられる。
  1. 単純に”蒼”と”赫”を時間差で生成して飛ばし、その両者が接触した瞬間に上述の「対消滅」を起こして更なる破壊力を生んでいる。
  2. ”虚式”というネーミングが表す通り、「虚数」(及び複素数)を利用して”蒼”と”赫”の間に不可視の「膜」のようなものを張り、両者の直接的な接触を防いでいる。
1.の場合は、”蒼”と”赫”の両者を比較した時に”赫”の方が射出速度が速いと思われるので、先に”蒼”の方を射出しておき、その直後に”赫”を射出して追い付かせて「対消滅」を起こさせる事は、五条自身の呪力量を考慮すれば十分に可能であると思われるので、こちらの方が可能性が高い。

2.の場合は、”マイナスの力”である蒼と”プラスの力”である赫の間に”何者でもない存在”である虚数( $i$ )を顕在化した「膜」のようなものを張り、両者の直接接触を防いでいる可能性が考えられる

しかし、この場合「では、虚数を顕在化するのに利用している呪力はプラスの力なのか?それともマイナスの力なのか?」という問題が起こってしまう為、更に解釈(というよりは術式の実構築化)が複雑になってしまう。

いずれにせよ、この技もまた、五条自身の口から説明が行われない限りは解明が難しい、まさに「秘密の中の秘密」と呼ぶより他は無い術式である。

長距離瞬間移動


五条は無下限呪術を攻防の技だけではなく、長距離の瞬間移動にも応用している事が確認されている。呪術高専東京校を起点とし、山などの大きな障害物の無い直線ラインのコースを予め定めておく事により「自分自身を任意のポイントに引き寄せる」という要領で、ほぼ瞬間的な長距離移動を可能にしている。

ただし、当然ながら予め定めたコース以外の場所には移動できないので、例えば伏黒が宿儺の指を回収する任務で仙台の高校に赴いた際、五条が後から様子を見に行っているが、その地域は設定コース外であったらしく、普通に新幹線で移動していた。

領域展開・無量空処(むりょうくうしょ)

呪術廻戦 無量空処(むりょうくうしょ)
その名が示す通り、この領域が展開されても岩場や池、樹木や建物といった物理的な特徴を有する構造物が出現する事はなく、まるで宇宙ような、広大にして漠然とした空間が広がるのみである。

この領域内に捕らわれた者は、知覚した情報の「ゲシュタルト化」、すなわち情報の断片をまとめて「総体」として認識する脳機能が働かなくなり、知覚という作業そのものをいつまで経っても終了する事ができずに、全く身動きがとれなくなる。

ゲシュタルト化ができなくなるとは、例えば目の前に居る五条 悟を「一人の人間」として捉える事ができずに、五条の髪の毛の一本一本まで、着ている服の編み目の一つ一つまでを延々と数え始めてしまうという事である。
【参照】
ゲシュタルト心理学』 - Wikipedia -

掌印


五条が領域を展開する際に手で結ぶ印は、「帝釈天印」(たいしゃくてんいん)と呼ばれる形である。

性格・体質・生い立ち


・加茂家、禪院家に並ぶ呪術界の”御三家”である五条家を取り纏めており、学生時代から続く傍若無人なる言動も、その血筋と圧倒的な功績によって容赦されてきた経緯を持つ。

また、五条 悟の誕生によって、それまで好き勝手に悪事を繰り返していた呪詛師に対する大きな抑止力となり、存在そのものが呪術界に於けるパワーバランスの要となった。

六眼(りくがん/ろくげん)

・他者の術式を解析したり、呪力の流れを視認できる特別な眼である「六眼」を持って生まれており、先述した「無下限呪術」も、この眼による緻密な呪力コントロールが無ければ成立し得ない。過度な反応や呪力流出を防ぐ為か、平時に於いてはヘアバンドのような布で常に目隠しをしている。

台詞

声優:中村 悠一


「一人は寂しいよ?」
愛ほど歪んだ呪いはないよ
「お疲れサマンサー!!」
「若人から青春を取り上げるなんて 許されていないんだよ」

公式人気投票

投票総数得票数順位
第1回163,066票16,923票第3位
第2回97,860票14,359票第2位
第3回96,704票11,591票第3位

初登場


【第0巻】第1話「呪いの子」


高専内部の隔離室のような部屋で、強力な怨霊である折本 里香に取り憑かれた事により捕縛されていた乙骨 憂太おっこつ ゆうた)を諭し、呪術高専への転入を受け入れさせた。

ファンアート


五条 悟のイラスト①
『助けにきたよ』
五条 悟のイラスト②
『どーもー、噂のグッドルッキン術師でーっす!!』
五条 悟のイラスト③
『まずは、お前から祓う』