伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)

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その他の人物天与呪縛

呪術廻戦 伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)

この世で唯一人、高専生時代の五条 悟ごじょう さとる)に瀕死の重傷を負わせた人物。「伏黒」姓が示す通り、呪術高専東京校に在籍する伏黒 恵ふしぐろ めぐみ)の実父であるが、元は”御三家”の禪院家の出身者であり、家系図上は真希真衣の従兄弟にあたる。

天与呪縛てんよじゅばく)によって呪力が全くの「ゼロ」であった為、禪院家の中で「呪術師に非ずんば人に非ず」という凄惨な扱いを受けて育ったが、その代償として得た驚異的な身体能力は半端な術師では相手にならぬ程の圧倒的なメリットとなり、後に”術師殺し”の異名で呼ばれるほどの殺し屋となった。

目次

術式・技

呪具使い(じゅぐつかい)

呪力が全くのゼロである為に呪術が一切使えない甚爾の主な戦闘手段は、呪具による近接戦である。特に、当時から「最強」の呼び声が高かった五条への対策として、唯一無二の逸品である天逆鉾あまのさかほこ)を用意して戦いに挑んでいる。

また、状況によっては呪具のみならず拳銃などの通常兵器をも積極的に用いるなど、確実に勝つ為に手段を択ばない冷徹な性格そのものが、生来の術式を過信する術師には無い武器と言える。

武器庫呪霊

呪術廻戦 武器庫呪霊

その状況、その瞬間に於いて複数の武器の中から常に最適な物を選択して使い分けていた甚爾が重宝していたのが、芋虫のような外観をした”武器庫代わり”の呪霊である。

予め時間を掛けて飼い慣らした呪霊に呪具を飲み込ませ、更にその呪霊自体を自分で飲み込む事により、呪具が発している呪力を五条に感知させる事無く背後から強襲するという、奇想天外な方法で先手を打つ事に成功している。

性格・体質・生い立ち


・口元の傷は、幼少期に呪霊の群れの中に投げ込まれるという、凄惨な虐待を受けた時に付いたものである。

・五条いわく「僕が引くレベルの ろくでなし」であり、禪院家を出奔した後に女性と子供(恵)を設けたが、その子供が成長して禪院家の相伝術式を受け継いでいる事が判明した場合は、数千万単位の金銭と引き換えに禪院家に譲り渡す事を当主の直毘人なおびと)と密約していた。

天与呪縛

呪力が全くのゼロである事と引き換えに得た身体能力(フィジカルギフテッド)は、以下の通り。

五感の強化


本来、呪力量が微小である普通の人間には呪霊を視認する事はできないが、甚爾の場合は強化された視力で術師と同様に呪霊を認識する事ができる。また、訓練された警察犬の様に臭いや足跡で特定の人物を追跡する事も可能である。

筋力と反射神経の強化


同じく呪力を”ほとんど”持たない代わりに、常人以上の反射神経と動体視力を得る事となった禪院 真希が、二級以上に相当する近接戦能力を有している事が姉妹校交流戦に於いて明らかになった。

甚爾の場合は更にその上を行き、高専生時代からの五条の得意技である”術式順転・蒼”を通常の回避動作のみで躱(かわ)しており、なおかつ、その後に”術式反転・赫”の直撃を受けて数十メートル吹き飛ばされても、致命傷とはならずに戦闘を続行している。

これは、並の術師が呪力を利用して筋力や耐久力を底上げするよりも、天与呪縛によって強化された甚爾の肉体の方が遥かに上回っている事を端的に示唆している。

台詞


「今は伏黒だ」
「透明人間は臓物まで透明だろ?」
「五感も呪縛で底上げされてんだよ」
五条 悟は俺が殺した

公式人気投票

投票総数得票数順位
第1回未登場無し無し
第2回97,860票3,384票第9位
第3回96,704票1,258票第11位

初登場


【第8巻】第66話「懐玉-弐-」


”星漿体”である天内 理子あまない りこ)の殺害を目的とする呪詛師集団「Q」(キュー)と、天内を護衛せよの任務を受けた高専生時代の五条と夏油の戦闘現場を、仲介人である孔 時雨(コン シウ)と共にビルの一室から眺めていた。

ファンアート


伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)のイラスト①
『五条 悟は俺が殺した』
伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)のイラスト②
『あー、恵って……そうだったそうだった、俺が名付けたんだった』