禪院 直哉(ぜんいん なおや)

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一級呪術師

呪術廻戦 禪院 直哉(ぜんいん なおや)

禪院家第26代当主である直毘人なおびと)の実子。呪術高専東京校の真希まき)、京都校の真依まい)の従兄弟にあたる。特別一級術師。

東京・渋谷に於ける呪術テロで実父の直毘人が死亡した事に伴い、京都の禪院家で遺言状が公開されたが、本来は嫡男(跡継ぎ予定者)である自分が相続する筈の当主の座が、例外規定に該当する事により伏黒 恵ふしぐろ めぐみ)に譲られると知って激昂し、伏黒を殺害するべく東京に向かう。

目次

術式・技

投射呪法(とうしゃじゅほう)

直哉は実父である直毘人の投射呪法をそのまま受け継いでいる為、内容に関しては直毘人の項を【参照】の事。ただし、「秘伝・落花の情」までも伝授されているかは明らかになっていない。

また、いわゆる「得物」(刃物などの武器)を見える形で持ち歩かない事を信条としており、東京で虎杖と一緒に居た脹相ちょうそう)と対戦した時も当初は素手による格闘に徹していたが、予想外のタフネスに妥協する形で懐から短刀を取り出して使用した。

領域展開・時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)

暗闇の中に女性の「子宮」を模した構造物が現れ、直哉の手から伸びた触手(?)状の必中攻撃(これ自体にダメージは無い)が対象に触れる事によって効果が発動する。

通常の投射呪法の場合、術者に触れられた者が1/24秒の動きを再現する事ができれば、ペナルティーとなる「1秒間の全身のフリーズ」を回避できるが、この領域内では必中効果の対象が「細胞単位」にまで細分化する為、動きを再現できなかった場合のペナルティーは「1秒間の細胞一つ一つのフリーズ」となる。

従って、例えばパンチを打つ動作の最中にフリーズしてしまった場合、大きく動いている部分の筋肉の細胞と、小さい動きの部分との繋がりが断たれ、そこから筋肉が裂けて千切れた腕が飛んで行ってしまう…といった現象が起こる。

真人(まひと)の自閉円頓裹じへいえんどんか)と同様に、領域内に引き込んだ時点で勝ちが(ほぼ)確定する恐るべき領域である。

掌印


直哉が領域を展開する際に手で結ぶ印は、「伎芸天印」(ぎげいてんいん)と呼ばれる形である。

性格・体質・生い立ち


・絵に描いたような男尊女卑思想の持ち主であり、従姉妹である真希が東京・渋谷での呪術テロで直毘人と同じく生死の境を彷徨っていると従者から聞いた際も、

「真希ちゃんはアカン、アレは男を立てられへん」

と、一切心配している様子は無かった。

・直毘人の遺言状の開封前から次期当主は自分であると確信しており、同じく次期当主候補である叔父のおうぎ)や、もう一人の従兄弟である甚壱(じんいち)を挑発して楽しんでいた。

・禪院家の上部実働組織「炳」(へい)の筆頭を務める。

東京にて

伏黒を探しに向かった東京で、呪胎九相図の長男である脹相と一緒に居た虎杖を発見するが、その直後に現れた特級術師、乙骨 憂太おっこつ ゆうた)が虎杖の処刑(実際には偽装であった)を目的としていた為、直哉は脹相を相手にする。

加茂家の相伝術式である赤血操術については熟知していたものの、脹相が人間の術師だと思い込んでいた為に受肉体特有の利点である「呪力を血液に変換できる」という特性に気付かず、広範囲な攻撃に捕まってあわや止めを刺されそうになるが、そこに虎杖を捕獲し終えた乙骨が割って入った為に九死に一生を得る。

脹相の血液の毒を乙骨の反転術式によって治療してもらう代わりに、実際には偽装であった虎杖殺害を「確かに殺害した」として呪術総監に報告するように要求され、伏黒の捜索は失敗に終わった。

真希との対決と、その最期

禪院家の新たな当主となった伏黒の権限を利用し、禪院家が管理する”忌庫”を開けようとする真希を待ち構えていた直哉は、扇(おうぎ)が娘の真希と真依を粛清しようとしているのを知っており、当初は余裕の表情で真希を挑発していた。

しかし、真希が甚爾と同じ「フィジカルギフテッド」として完成された事を知り、「炳」の筆頭として真希と対峙する。当初は投射呪法をフル回転させて攻撃の先手を取っていた直哉であったが、目が慣れてきた真希に「1/24秒の動き」を作られて捉えられ、反撃不可能なほどのダメージを負う。

辛くも、その場を這って逃げ回復に努めようとしたが、真希によって精神的に追い詰められた真希の母親に(何故か)背中を包丁で刺され、死亡した

呪霊化と復讐

”死滅回游”の鹿児島桜島結界(コロニー)の上空に巨大な”芋虫”の姿をした呪霊が出現し、同コロニーの平定に当たっていた真希と京都校の加茂を強襲する。この芋虫呪霊の正体は、死後に”呪い”へと転じた直哉自身である。

これは、直哉の直接の死亡原因に呪力が伴っていない、つまり呪術師ではない真希の母親に単なる包丁で刺された事が原因であり、真希に対して抱いた怨念を祓う事ができなかった為と思われる。

台詞


「顔がアカンわ」
「死んでもらお 思て」
「人の心とか ないんか?」
ドブカス…がぁ!!

公式人気投票

投票総数得票数順位
第1回未登場無し無し
第2回97,860票2,935票第10位

初登場


【第16巻】第138話「禪院家」


実父である直毘人の重体の報を受けて扇(おうぎ)や甚壱といった近親者と集合した際、女中に直毘人ではなく真依の安否を尋ね、「今は当主の心配を」と諫められた。