両面宿儺(りょうめんすくな)

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呪物呪霊特級

呪術廻戦 両面宿儺(りょうめんすくな)

両面宿儺とは、伝承(表の歴史)上は「顔が二つ、腕が四本ある仮想の鬼神」とされているが、その正体は”呪いの王”と呼ばれるまでに呪術を極め尽くした、千年以上前の人間の術師である。

その死後、四本の腕の計20本の指は呪力を内包した状態で死蝋(ミイラ)化し、呪術師側からは「特級呪物」として回収、封印の対象となり、呪霊側からは「活力源」として狙われ続け、その争奪戦が今日にまで至っている。

伝承が迷走した結果か、その内の一本が虎杖 悠仁いたどり ゆうじ)が通っていた高校に”魔除け”として安置されており、それを狙って群がった呪霊達を倒すべく指を飲み込んだ虎杖の肉体に、魂が宿る結果となった。「宿儺」と略称で呼ばれる事が多い。

本項では編集の都合上、宿儺を「呪霊」に分類したが、もちろん正確には呪霊ではなく、”魂”が呪力込みで虎杖の身体に寄生している”半受肉状態”である。”半”という表現は、基本的に宿主である虎杖が自らの意思で肉体の操作権を譲り渡さない限りは、自由に活動できない為である。

目次

術式・技

斬撃

宿儺が主に使用する術式は、目に見えない”刃状の呪力”を飛ばして敵を斬り刻む攻撃である。
この斬撃は、必要に応じて以下の二種類が使い分けられる。

「解」(かい


いわゆる通常攻撃であり、対象が生物か、無生物かに係わらず一定の威力の斬撃を射出する技。

「捌」(はち


対象の呪力量や強度などに応じて呪力出力を可変し、一撃で必殺を狙う上位攻撃。無生物に対しては用いられない。

炎の矢

宿儺の本来の術式は上述した斬撃(の筈)であるが、それ以外にも”開”(フーガ)と呼ばれる、炎の矢を打ち出す攻撃を用いる事が出来る。偽夏油が画策した渋谷での呪術テロの際、漏瑚が提供した”指”によって大幅に力を取り戻した宿儺が、逆に漏瑚を強襲した際に用いた。その威力は、炎を本来の術式としている漏瑚の攻撃をも上回る。

領域展開・伏魔御廚子(ふくまみずし)

領域展開 伏魔御廚子(ふくまみずし)

領域が展開されると、生物の骸骨のようなモノで構築された廚子(社のような建築物)が現れ、そこから上述した斬撃の術式が射出される。

詳細は以下の通り。
  1. 通常、領域展開とは対象を「閉じ込める」事を目的とした結界術であるが、伏魔御廚子は結界によって空間を分断する事は無い。これにより、対象に逃げ道を与えるという縛り(リスク)を負う代わりに、必中効果範囲を最大半径200メートルにまで底上げする事を可能としている。
  2. 人間や呪霊など、必中効果範囲内に存在する呪力を帯びた対象には「捌」が、建築物などの無生物に対しては「解」が無数に射出され、宿儺が領域を解除するまで(もしくは呪力が尽きるまで)攻撃は続く。
驚くべきは全部で20本ある指の内、たった2本しか取り込んでいない状態での虎杖の身体を操って(不完全ではあったにせよ)領域展開を披露してみせた事である。この事からも、指一本あたりの呪力量はもちろん、”呪いの王”と呼ばれる宿儺の術式がどれほど高効率であるかが推し量れる。

掌印


宿儺が領域を展開する際に手で結ぶ印は、「閻魔天印」(えんまてんいん)と呼ばれる形である。

性格・体質


・「天上天下唯我独尊」という言葉をそのまま体現したかの如き性格であり、基本的に己の「快、不快」のみが物事の判断基準である。

・その一方で、その時の気分や興味によっては、自分より弱い者がどこまで頑張れるのかを見届ける余裕も持ち合わせる。少年院での戦いに於いても、伏黒の式神使いとしての潜在能力地に興味を持ち、すぐに殺そうとはしなかった。

台詞

声優:諏訪部 順一

【参考】「鬼滅の刃」では響凱(きょうがい)役を演じている。

「力以外の序列は つまらんな」
いい機会だ 教えてやる 本物の呪術というものを
「殺す 特に理由はない」

公式人気投票

投票総数得票数順位
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第2回97,860票1,977票第13位
第3回96,704票1,202票第12位

初登場


【第1巻】第1話「両面宿儺」


”特級呪物”である宿儺の指から発する呪力に群がるようにして現れた呪霊を相手に、伏黒が苦戦している状況を目の当たりにした虎杖は、自分も呪力を得れば呪霊と戦えるのではないかと判断し、普通の人間にとっては「猛毒」となる宿儺の指を飲み込むという暴挙を敢行する。

その結果、目の前の呪霊を祓う事には成功したものの、宿儺の”受肉”による復活を許す事となった。

ファンアート


両面宿儺(りょうめんすくな)のイラスト
『なるほど、退屈とは強者に課せられた税金なのだな』